アメリカで美容師をやってみたい!でも、どうやって就職先を見つけたらいいのか…英語は話せなくても大丈夫なのかな?と色んな心配があると思います。
アメリカで美容師として働くために必要なことは…
『美容師免許』と『労働許可証』です。
この2つを得るために必要なプロセスを渡米する前に、知ってたら楽だったなーと感じたので今回ブログにすることにしました。
目次
- アメリカで美容師として働くために…
- コスメトロジーライセンスについて…
- 就労VISA、グリーンカード
- まとめ
1 アメリカで美容師として働くために…
・州のコスメトロジーライセンス(美容師免許状)
・就労VISAまたは、グリーンカード(永住権)
簡単にいうと…この2つだけです。
ヘアサロンに問い合わせたら、まずこの二つを持っているか聞かれます。
アメリカでは、私は外国人…。
この2つを取得するのは少しめんどくさいです。笑
出来るだけわかりやすく説明したいと思います!
2 コスメトロジーライセンスについて…
日本でいう美容師免許です。
日本は国家資格ですが、アメリカは州によって免許が違います。
私の場合はカリフォルニア州のコスメトロジーライセンスを取得しています。
必要なプロセスは…
- 1600時間の授業時間
- Social security numberまたは、ITINを取得
- テスト合格
この3つをクリアすれば、免許を取得することができます。
2-1.とにかく1600時間の授業時間があれば、受験資格を得られる。
- 現地の美容学校に通う。
- 日本の美容学校での授業時間をトランスファーする。
- 他の州での授業時間をトランスファーする。
●現地の美容学校に通う
全く美容学校に通ったことがない方は1600時間授業を受ける必要があります。(美容師1600時間、理容師1500時間、エステティシャン600時間、ネイリスト400時間)
☆フルタイムで学校に通えば一年くらいで修了できると思います。
●日本の美容学校での授業時間をトランスファーする。
日本の美容師免許を持っている方は、日本で美容学校から時間をトランスファーすることができます。(通信や夜間で通っていた場合は1600時間に足りない場合がありますので、日本の美容学校に確認してみてください。)
●他の州での授業時間をトランスファーする。
日本の美容師免許をお持ちでない方でも、他の州でコスメトロジーライセンスをお持ちの場合は、その分の授業時間をトランスファーすることができます。
※ニューヨーク州では1000時間を修了しているので、あと600時間の授業を受ける必要があります。ハワイ州1800時間を修了しているはずなので、トランスファーのみで試験を受けることができます。
2-2 SSN または、ITIN の取得
テストの申請に必要です。
授業時間を持っていてもこの番号がないと、テストを申請することができません。事前に取得方法を検討しておくことをお勧めします。
SSNの取得方法
SSN (Social Security Number) 社会保障番号
納税や年金制度などに必要な個人に振り分けられる9桁の番号です。取得方法は色々ありますが、今回は3つの方法について説明させて頂きます。
- 就労VISA
- 結婚
- OPT
●就労VISA
サポートしてくれるスポンサーを見つけ、就労VISAを取得したら、SSNも手に入れることができます。
※コスメトロジーライセンスを取得する前にサポートしてくれるスポンサーを見つけるのは難しいかもしれません。
●結婚
アメリカ人、またはグリーンカード保持者と結婚し、グリーンカード取得するとSSNを手に入れることができます。
●OPT (Optional Practical Training)
OPTとは簡単に説明すると、学校を卒業後にもらえるインターンシップのようなものです。
F-1 VISAで語学学校や大学に行った方は半年から一年のOPTの期間を設けられるます。その時にSSNを得ることができます。
※私はM-1 VISAで美容学校から半年間のOPTを出してもらったのですが、最近は却下される生徒が多く、その美容学校でOPT出すことは難しそうです。学校によっては却下されている事実を隠している場合もありますので、現地の人に聞くなど、学校以外の情報機関にも合わせて確認しておくことをお勧めします。
ITINについて
SSN取得方法で説明した様に、人によってはSSNを取得するのが難しい場合があります。
ITIN ( Individual Taxpayer Identification Number)とは…
個人用納税者番号です。
IRSに書類を提出すると発行されます。
ただ、ITINは納税のために発行されるものです。
ITIN の取得については税理士に相談してみてください。
※学校や、エージェントなどが税理士を紹介してくれますが、手数料などがかかるので個人的に雇うことをお勧めします。
2-3 テストを受ける
1600時間の授業時間とSSNかITINを取得したら、テストを申請します。
California Board of Barbering and Cosmetology のサイトで申請することができます。
- アプリケーションの入力。
- 必要な書類を提出。
- 申請料金の支払い。
- 後日、試験日の記載された手紙が届く。
- 大体2ヶ月後くらいが試験日になります。
試験内容は実技と学科。
午前中に実技が行われ、その場で合否が伝えられます。
実技に合格すれば午後から筆記試験を受けることができます。
筆記に合格すればその場でコスメトロジーライセンスをもらうことができます。
※試験の内容や勉強方法については、また改めて書かせて頂きたいと思います。
他の州との違いについて…。
例)
- カリフォルニア州の場合、技術と学科のテスト受ける必要があります。(ニューヨーク州では、日本の美容師資格を持っていたら、申請するだけでコスメトロジーライセンスを取得することができるそうです。)
- カリフォルニア州の場合は、2年に一回オンラインで免許の更新を行う必要があります。また、オハイオ州では更新の際にオンラインで講習を受ける必要があるそうです。
- カリフォルニア州のライセンスを持っていると他の州ではテストを受ける必要がなく申請するだけで、免許を取得できる場合もあります。
※他にも色んな違いがありますので、ご自身で調べてみてください。
次回『労働許可証』について…書かせて頂きたいと思います。
まとめ
カリフォルニア州で美容師免許を取得するために…
- 1600時間の授業時間
- SSN,ITINの取得
- テストを受ける
この3つをクリアすることができれば、カリフォルニア州の美容師免許を取得することができます。
※注意点
- 日本で経験のある方や、他の州で経験のある方は学校に行く必要がありません。
- 学校を卒業しても、SSNやITINなどの納税に必要な番号を持っていないと受験することができない。
- カリフォルニア州は、試験を受けないと免許を取得することができない。
日本人の美容師向けに、色んな学校や企業がプランを出していると思います。
実際にアメリカに来てみて…
もっと費用を抑えられたなとか…
無駄に時間をかけてたなとか…
思うことがありました。
私は運よく、免許も就労VISAも取得することができていますが、どれだけアメリカに長く滞在していても、結局何も取得できないまま帰国することになった友達がたくさんいます。
もっと現地の正確な情報が届いていたら、運命も変わっていたかもしれません。
InstagramやFacebookからでもいいので、現地で活躍している人に聞いてみるのもいいかと思います。
アメリカで働けている日本人は、今まで苦労して資格や権利を取得してきた人たちです。夢を現実にした人ばかりなので、夢を追いかける人を応援しています。本気で関わって行けば色んな情報をシェアしてくれます。
私もこれから有益な情報を発信していきたいと思いますので、もし気になることがあればお問い合わせください!
AKANE