カリフォルニアでは3月16日からStay Homeが発令され、5月30日に一旦解除されましたが、7月にヘアサロンは通常営業の停止を指示されています。現在も再営業開始の許可は出ておらず、自粛生活が続いています。
人生で初めてこんなに長い期間仕事ができず、家で暇を持て余す時間ができて、自粛生活が始まった頃は落ち着かずストレスが溜まってネガティブに考えてしまうこともありました。
本職は美容師なので、お客様の髪を綺麗にしたいし、お客様と会って色んな話をしたい!今まで当たり前にできていたことが当たり前にできなくなったことで、その体験の貴重さを痛感しています。
今回は、コロナで気づいたこと。
「コロナのおかげで、こんなことができた」とポジティブに捉えるられたことをシェアしたいと思います。
☆この写真の道は普段は車や人が賑わう場所です。ロックダウンしたときに通ったら人も車もほとんど通っていなくて異様な雰囲気でした。
目次
- お金があっても使えなかったら意味がない。
- 肩書きなしでの人間関係の大切さ。
- 世の中には必要じゃないことがたくさんあった。
- リモートの便利さ。
- まとめ
1 お金があっても使えなかったら意味がない。
コロナでロックダウンになった時。
とにかく家にいることしかできませんでした。
お金持ちの人もお金がない人も。
どれだけお金があっても、働く人がいなければ使うことができません。
今までは、お金があったら何でもできると思っていましたが、こんなに人が平に見えたのは初めての体験でした。
2 肩書きなしでの人間関係の大切さ。
今までの私は、お金を持っている人や何か肩書きがある人に憧れを抱いていました。
実際、LAには有名人も多いですし、お金持ちの人に出会うこともよくあります。美容師として有名人を顧客にするのも目標ですし、それが集客にもなります。
時には、媚を売って顧客になってもらうことも必要だと思っていました。
私自身も肩書きを持つことに憧れがありますし、ブランド力のある人と付き合っていくことが必要なことだと思っていました。
でも、コロナのおかげで目が覚めました。
本当の意味で大切なのは、お金や肩書きではない。
そういった表面的な部分を取り除いて、裸の自分になった時でも応援してくれる友達や顧客でいてくれるお客様。
お互い何もなくなっても信頼できる、本当の意味での人間関係を大切にすることを思い出させてくれました。
私の中で本当に尊敬できる人と、この人と付き合っていた方が利益があるからと付き合ってた人がいたことに気づかされされました。
3 世の中には必要じゃないことがたくさんあった。
不要不急ではない限り、”わざわざ”人に会うということがなくなりました。
今までは気を使って会いに行く時もありましたが、電話で済ませたり、必要なことは計画的に一回の外出で済ませる様になりました。
そうすると、思っていたよりも要領がよく時間を使うことができ、今まで無駄に時間を使っていたことに気づきました。
LAは車社会なので、いつも渋滞です。
でもコロナによって無駄な外出が減り、いつもの半分ほどの時間で移動することができる様になりました。
今までもオンラインショッピングをすることもありましたが、コロナでオンラインでしかショッピングができなくなりました。
やっぱり直接見て買いたいという気持ちはありますが、本当に必要であれば何でもオンラインで買えてしまうという現実に気づきました。
昔なら本当に不便だったと思いますが、今の世界では問題なく生きていけますね。
4 リモートの便利さ。
私は結婚もしていないし、恋人もいないので自粛中は基本的に1人です。
同僚とルームメイトにはたまに会いますが、友達は子どもがいたりするのでできるだけ会わないようにしていました。
5月は仲の良い友達の誕生日があります。
普段なら美容師仲間で集まってパーティーをします。
「今年はコロナで集まれないなー」と残念に思っていました。
でもその友達の旦那さんからZoomのお誘いが届きました。
”サプライズで誕生日を祝うから参加して欲しい”
「何これ?どうやって参加するん?暇やから参加はできるけど?笑」
「こんなんほんまにうまく行くんかな?」と思いながら、半信半疑でZoomミーテイングに参加します…。
めっちゃ簡単に参加できました。笑
20人ほどの友達が既に画面に写っています。それぞれ「久しぶりー!」とか言いながら話をしています。
旦那さんの合図で、全員でバースデーソングを歌いました。笑
アメリカも日本も、バースデーソングは同じなのでいろんな国の人と一緒に友達のために歌いました。
「なんか感動!」
実際に集まることができなくても、その空間にその子のためにみんなが時間を作ったことには変わりありません!
「今の時代こんなことができるんやなー!」
この事をきっかけに「会いたい!」と思った友達にZoom飲み会を持ちかけました。
それは日本にいる時の飲み友達で、気を使わずにとにかく笑いを求めて集まるような仲間です。
今は、LAと奈良、北海道、沖縄に全員バラバラになっています。
「Zoomがあれば、一緒に飲める!」
時差があるので、うまくいくかな?と不安もありましたが…。日本にいる3人は昼からでも飲めるタイプだったので良かったです。笑
これが…めっちゃ楽しい!
コロナがなければ、こんなに簡単に楽しめるということに気づかなかったかもしれません…。
これを機に、定期的に飲み会をして元気をもらっています!
もうひとつ…「これもできたか!」
と驚かされたことが…祖母の三回忌の時でした。
私の祖父母はお寺をやっているので、私たち家族はよくお寺にお参りに行っていました。
アメリカにいる時は、リトルトーキョーのお寺にお参りしていましたが、さすがに今年は何もできないなーと残念に思っていました。
しかし当日、兄から突然テレビ電話がかかってきて…。
「今からお参りやから、おかんがあかねも参加しいって。」
「えっ!?」
私は家でダラダラしていたので、そのままベットの上で正座し、3回忌のお参りに参加しました。笑
叔父のお経や、お説教は少し聞き取りにくかったですが…。
甥っ子たちがそわそわしながらその場に座らされている様子も、祖父の元気そうな姿も見れて、本当にその場にいるような感覚で参加することができました。
「おかんすごいなー…。思いつかんかったし、そんな真面目な会の時にそんなことしていいのか?」
という抵抗もありました。
昔から、うちのオカンは発想力が豊です。
とても常識のある人ですが、いらない気は使いません。
このオカンの思いつきのおかげで心がすっきり、あったかい気持ちになりました。
3回忌に参加できないことは、そんなに大したことではないのですが、やはり参加できて、祖母に感謝の気持ちを伝えられたことはとても気持ちの良いことでした。
その日の日本は快晴で…連日続いていた歴史的な大雨も病んだので…
「ばあちゃんのおかげで今日は晴れたなー」とみんなでしみじみ語っていました。
その後に、美味しそうな日本のごはんを見せられたのは苦痛でした。笑
映像と同じように、食べ物や飲み物も届くような時代になればいいなーっと思います。笑
まとめ
- お金があっても使えなかったら意味がない。
- 肩書きなしでの人間関係の大切さ。
- 世の中には必要じゃないことがたくさんあった。
- リモートの便利さ。
今回のコロナで、当たり前と思っていたことのありがたさに気づくことができました。お互いの命を守るために”会わない”と選択することで、より自分が人に会いたいと感じてることにも気付かされました。
元々仕事は好きですが、できないとなるとより一層をやりたくなりますし、本当に私は美容師が好きなんやなーと再認識しました。
また、お金の価値や人の価値についても考えさせられる良い機会となりました。
自分がどんな風に生きていきたいか?
お金や地位が欲しくて生きてるんじゃないとはっきり認識できました。
そして、私は既に幸せであるという事にも気づきました。
私は心配してくれる友達や家族がたくさんいるので、今後何があっても乗り越えていけると思います。
今回のコロナの影響でたくさんの方が感染し、亡くなった方もいらっしゃいます。本当に辛い事です。志村けんさんなど大好きな人も亡くなって、本当にショックでした。
私が今できることは、ネガティブに捉えて暗く生きるのではなく、どうこの時代を生き抜いていくかを積極的に考えていくことだと思います。
必要ないことはなくして、より大切なことや幸せになるためにどんなことができるかなど、前向きに考える方向に目をむけていきたいと思います。
最後まで、読んで頂きありがとうございます。
このブログを始めようと思ったきっかけも、自粛中に何か自分にできることはないかな?と考えていたときに思いつきました。今、時間があるから勉強したり、ブログを立ち上げる方法を調べることができました。このきっかけを大切にし、このブログが何かの役に立てればと思っています。
AKANE